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LPガスと都市ガスはどのように違うのですか?

LPガスと都市ガスでは、主成分や供給方法などが異なります。

LPガスと都市ガスの違いとは

主成分の違い

LPガスはプロパンやブタン、都市ガスはメタンが主成分となります。

LPガスの主成分であるプロパンは、常温でも8気圧と比較的低い圧力で液体化できるため、ボンベに詰めての運搬がしやすいことが特徴です。

 

都市ガスの主成分であるメタンは、液体化するには圧縮するだけでなく、約-160度以下まで冷やす必要があります。

このように主成分によって、特徴があるため、供給方法が異なります。

 

供給方法の違い

LPガスの場合、ボンベに詰めて運搬しやすい特徴がありますので、ボンベにガスを充填し、ご家庭に設置することで供給できます。

 

都市ガスの場合、液体化するには-160度以下まで冷やした状態である必要があるため、ボンベに詰めてご家庭に設置することには向きません。

その為、ご家庭までは、地中に張り巡らせたガス管を使用し、気体のままご家庭に供給することになります。

 

供給方法が違うと何が違うのか

供給方法が違うことで、災害時の復旧速度が違います。

LPガスの場合、各家庭1戸単位でボンベと配管、ガス機器の安全性が確保できれば再開することができます。

しかし、都市ガスの場合、ガス管を使用して複数の家庭にガスを供給しています。そのため、ガス管の検査も含め、都市ガスの復旧作業は2000~3000軒くらいの地域ごとに分割して行われます。

復旧速度では、LPガスが圧倒的に早いのです。東日本大震災時には都市ガスよりもLPガスの復旧のほうが、13日早く全面復旧したというデータもあります。

 

費用はどう違うの?

都市ガス、LPガスの導入コストとガス料金の違いをご説明します。

新築の際には、都市ガス、LPガスのどちらであっても、配管工事が必要です。

設備費用はご利用者の負担となることは変わりませんが、支払方法が変わります。

 

プロパンガスの場合は、新築時の配管工事費などが無償である代わりに、その分を毎月のガス料金に上乗せしての支払になることがあります。

都市ガスの場合は、設備費用として一括で請求されます。したがって、都市ガスの場合は一旦引き込んでしまえば、毎月のガス料金だけを払えば良い事になります。

 

また、月々のガス料金も違いがあります。

都市ガスの場合、公共料金のため、事業者が勝手に値段を決めることはできませんでした。

しかし、2017年4月から都市ガスの自由化が始まりました。これにより、様々な料金サービスが生まれると考えられます。

また、LPガスの場合は、すでに自由料金のため、事業者の裁量に任されています。

一般的には、都市ガスのほうがLPガスよりも安い傾向にあります。

 

まとめ

LPガスと都市ガスの大きな違いについてご説明してきました。

毎月のガス料金だけで比較をした場合、都市ガスのほうが安くなりますが、ご自宅が都市ガスの本管から離れている場合、配管の引き込み工事なども必要となります。

都市ガスの配管が無い地域では、LPガスのほうが利便性が高いこともありますし、

この地震大国日本、復旧が早いということもメリットとして考えられます。

ガスを選ぶ際には、料金だけでなく、様々なメリットを考えてご選択ください。

 

 

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