ガス警報器の設置場所は、ガスによって異なるのでしょうか。
はい、ガス警報器の設置場所はガスによって異なります。その理由をご紹介します。
ガスの特性の違い
プロパンガス、都市ガス共に無味無臭ですが、ガス漏れした時に気づきやすいように、ニオイがつけられています。
同じガスでも、ガス警報機の設置場所が、都市ガス、プロパンガスで異なる理由は、2つのガスの特性の違いにあります。
プロパンガスの特性
プロパンガスはプロパンやブタンを主な成分とした液化石油ガスで、空気よりも重たいガスです。
ガス漏れした場合は、ガス器具より下方にガスが流れます。
プロパンガスは分散しにくくかたまりになって床面をはうように広がります。
都市ガスの特性
都市ガスはメタンを主な成分とする天然ガスで空気よりも軽いガスです。
ガス漏れの場合は、ガス器具より上方にガスが流れ、天井付近でたまります。
都市ガスは、空気中に拡散していく傾向があります。
どこに設置すればよいのか
それぞれ特徴が異なりますので、同じ場所に設置をしても、ガスによって効果がある、ないがあります。
いざという時に、ガス警報器が正しく効果を発揮するように設置しましょう。
プロパンガスの設置場所
プロパンガスは床面に広がる特性があります。
ガス器具を設置している部屋の床面よりも30cm以内、ガス器具から4メートル以内が取り付け位置となります。
都市ガスの設置場所
都市ガスは天井付近に溜まる性質があります。
ガス器具を設置している部屋の天井から23~30cm以内、ガス器具から8メートル以内画取り付け位置となります。
その他の注意点
ガス警報器はAC電源を使用しますので、電源の確保が必要となります。
LPガス、都市ガスのどちらでも点検しやすく、交換可能な場所に設置しましょう。
ガス警報器は殺虫剤などにも反応しますので設置位置も考慮しましょう。
ガス警報器は5年をすぎると誤作動を起こしやすくなります。有効期限には取り替えましょう。