失敗しない給湯器の選び方を教えてください。
給湯器を選ぶには、いくつかポイントがあります。
失敗しない、給湯器選びの5つのポイントとは?
給湯器といってもたくさんの種類があります。その中で「どんな給湯器を選べばいいのか分からない」という声をよく耳にします。給湯器を選ぶ時には、現在使用している給湯器のタイプや設置場所の確認、絶対必要な機能、ご家族の要望など様々なポイントがあります。
給湯器選びで失敗しない、5つのポイントをご紹介致します。
ポイント1.今設置している給湯器と同じ設置タイプを選ぶ!
給湯器の設置は、壁掛けor据置きか、集合住宅であればPSかも確認
給湯器の設置場所は、大きく分けると戸建てと集合住宅(マンションなど)の2つになります。
さらにその中でも2つずつのタイプに分かれます。
ご家庭の給湯器がどこに設置されているのか、下記の表を参考にご確認ください。
設置場所 | 設置タイプ | |
---|---|---|
戸建て | ・壁掛けタイプ 外壁に設置 |
・据置きタイプ 地面、ブロック上に設置 |
集合住宅 |
・壁掛けタイプ ベランダの壁などに設置 |
・PSタイプ パイプシャフト(PS)庫の中に設置 |
ポイント2.給湯器の給湯能力で選ぶ!
現在使用の給湯器の給湯能力は、ご家庭の使用人数・使用頻度に適しているかを確認
現在使用している給湯器の給湯能力について、お湯の使用人数や頻度にあった給湯能力かを確認しましょう。
給湯器の給湯能力は、号数というお湯をつくる能力を表示したものです。号数の基準は「1分間に水温+25度のお湯が出る量」になります。号数が大きいほど、一度にたくさんのお湯を使うことができます。家族の人数やお湯の使い方などによって一番適したものを選びましょう。
家族の人数の増減やライフスタイルに変化があった場合は、見直されることをおすすめします。
<給湯能力を選ぶ目安>
給湯能力(号数) | 使用人数 | 備考 |
---|---|---|
16号 | 1~2人のご家族 |
年間を通してシャワーが使用可能 |
20号 | 2~3人のご家族 | シャワーと給湯を同時使用可能 |
24号 | 4~5人のご家族 | 冬場でもシャワーと給湯を同時使用可能 |
28号 |
5人以上のご家族 | シャワーと給湯2か所で同時使用可能 |
ポイント3.お風呂の機能で選ぶ!
お風呂の機能は、オートかフルオートどちらにするのかを確認
毎日利用するお風呂を便利にしてくれる機能が、オートやフルオートなどの機能です。
- フルオートタイプ:お湯はり、追い焚き、保温、たし湯などすべて自動で行う機能。配管自動洗浄機能が付いているため、清潔で掃除の手間も減る。
- オートタイプ:お湯はり、追い焚き、保温を自動で行う機能。※たし湯は手動で行う。
機能面から考えると、より多くの機能が付いているフルオートを選ばれるといいかと思います。
小さなお子さんがいる方も自動で洗浄してくれるので安心してお風呂に入れます。また、ご家族が多いご家庭では、自動たし湯機能が付いているのでお湯が残っていなくて困るといったこともないためフルオートがおすすめです。
コストを抑えたい方や必要最低限だけ使用できればいいという方には、オートタイプがおすすめです。
ポイント4.一般タイプか省エネタイプで選ぶ!
お風呂の仕様を一般タイプか省エネタイプにするかを確認
給湯器の使用には、一般タイプと省エネタイプ(エコジョーズ)があります。
- 一般タイプ:従来からある標準的な給湯器。価格が安い。
- 省エネタイプ(エコジョーズ):湯を沸かす時の熱を再利用するため、ガス使用量が抑えることができ、CO2排出量も少ないので環境に優しい。※ドレン排水工事が必要。
ガス代の節約もでき環境に優しいことから、省エネタイプ(エコジョーズ)を選ぶ方が増えています。ご家族の多い方やお湯の使用頻度が多い方には省エネタイプ(エコジョーズ)がおすすめです。しかし、お住いの人数が1~2人の方で、必要最低限のお湯しか使用しない場合は、本体価格が安く工事費などが必要ない一般型の方が安く済むこともあります。
ポイント5.今ある給湯器への要望が叶うものを選ぶ!
今お使いの給湯器についてご家族の要望を確認
給湯器の寿命は、おおよそ10~15年と言われています。何年も使用するものなので、せっかく買い換えるなら今ある不便さを改善できるものを選びましょう。
まずは、今使っている給湯器に対する要望を家族で出し合ってみましょう。
<よくある要望>
- お湯を使用する頻度が増えたので、ガス代を節約したい。
⇒省エネタイプの給湯器がおすすめ。 - お風呂に入る順番が遅いとお湯が残っていないことがある。
⇒自動たし湯機能が付いた給湯器がおすすめ。 - キッチンで家事をしながらでもお風呂を沸かせるようにしたい。
⇒リモコン付きの給湯器がおすすめ。
まとめ
給湯器を失敗なく選ぶ方法として、まずは現在使用している給湯器の設置場所や給湯能力を確認しましょう。次に、給湯器の機能でこれだけは欠かせないというものは何かを考え選ぶといいと思います。
各ご家庭によって使用人数やお湯を使用する頻度は異なりますので、安易にガス代が節約できるからといって省エネタイプの給湯器に換えても、家族の人数が少なかったりお湯もあまり使わないのであれば得にならない場合もります。
一番大切なのは、ご家庭の人数やライフスタイルに合った給湯器を選ぶことです。その条件によって、必要な機能も大きく変わってきます。給湯器はおおよそ10~15年ほど使用しますので、慎重にご検討ください。
給湯器の選び方で何かお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。