給湯器の寿命はどれくらいですか?
給湯器の寿命は、おおよそ10~15年と言われています。
給湯器の寿命が10~15年の理由とは?
給湯器の寿命は、大事に使用すれば20年ほど使用できるものもたくさんあります。しかし、給湯器の寿命が平均で10~15年と言われるのには、理由があります。
給湯器の各販売メーカーは「販売後、10年で部品の製造を終了する」方針を取っているからです。そのため、10年経過した給湯器を修理しようとした時に、修理すれば動く給湯器でも、部品がないために修理できず交換する以外に手段がないといったケースもあります。
給湯器の寿命のサインとは?
- お湯の温度がバラバラ
シャワーや蛇口から出るお湯の温度が熱かったりぬるかったりと設定温度と一致しない。 - お湯の量が減った
シャワーや蛇口から出るお湯の量が明らかに少なくなった。 - 給湯器のエラーコードが何度も表示される
リモコンの表示画面に、エラーコードが頻繁に表示されるようになった。 - 給湯器から異音がする
お湯を出す時に「ボンッ!」といった着火音がする。 - 給湯器から煙が出る
給湯器本体から煙が出ている。
※不完全燃焼を起こしているので、そのまま使用するのはとても危険です。
上記のようなサインが出ている場合には、給湯器に問題があります。そのまま使用すると、大変危険な場合もありますので、一度お問い合わせください。
給湯器の寿命を延ばす3つの方法とは?
給湯器の寿命を延ばす方法を3つご紹介します。
1.入浴剤を使用したい時は、追い焚きをしない!
入浴剤には、体の疲れを取るために硫黄や酸、塩分などの成分を含むものが多くあります。入浴剤を入れたお湯を追い焚きすると、硫黄や酸、塩分などを含んだお湯が給湯器の配管を通るため、配管部分が硫黄や酸に反応し劣化してしまいます。
2.定期的に循環アダプターフィルターを掃除する!
給湯器につながる浴槽の循環アダプターフィルターに、ゴミや髪の毛などが詰まるとお湯が適温にならない場合があります。フィルターは、詰まったまま放置してしまうと循環不良を起こし、給湯器の故障の原因にもなります。追い焚きがうまく出来ないからといって、何度も繰り返し追い焚きをしてしまうと給湯器に負荷をかけ寿命を縮めることになります。
定期的に循環アダプターフィルターの掃除を行いましょう。
3.給湯器の設置環境は正しいのか見直しをする!
給湯器本体の設置場所がどこなのか分からないという方も少なくありません。給湯器の設置場所は、給湯器の寿命に大きく関わっています。給湯器が寿命を縮めてしまうような場所に設置されていないかを見直してみてください。
<給湯器の寿命を短くする設置環境>
- 直射日光や雨風が直接あたる場所に設置されていないか。
- 車などが多く通る場所に設置されていないか。
- 隣の家との境目の狭い路地などに設置されていないか。
- 窓の近くに設置されていないか。
上記のような場所に給湯器が設置されていないかを確認してみてください。特に給湯器を購入してからそんなに年数が経っていないのに、故障などが起きる場合は、給湯器の設置場所を見直すことをおすすめ致します。
まとめ
給湯器には、もちろん寿命があります。使用頻度などでも多少変わってきますが、給湯器の寿命の目安は10~15年になります。寿命が10年と言われる決定的な理由は、給湯器を販売している各メーカーには「給湯器部品の供給期限は、製造終了から10年」という方針があるからです。
この10年は、あくまで目安にしていただければと思います。購入して間もないのに、上記のようなサインが出た時には修理をする必要があります。また、10年以上経過している給湯器であれば修理ではなく「交換」になる可能性が高まります。
寿命に近い使用年数で、修理か交換かでお悩みの場合は、一度お気軽にご相談ください。