リフォームする時期の目安があれば教えてください。
リフォームをする時期は、大まかに分けると①住居の築年数によるもの②家族のライフスタイルが変わったことによるもの2つになります。
築年数によるリフォーム
私たちが住んでいる住まいには、築年数があります。
どの時期に、何の修理をすれば住まいの寿命が長持ちするのかを建物・設備機器の耐用年数を含め、リフォームをするタイミングをご紹介致します。
築年数5年
各居室の小さな破損や汚れが気になってきます。特に外装は、雨風にさらされているので一番早く不具合が起きやすい場所なので、原因が小さい間に修理する方がコストも安く済み、長持ちします。定期的に点検することをオススメいたします。
こんな状況があったら
- 屋根の一部の塗装剥がれ・瓦の一部が割れている。
- 内装の立て付けが悪いところが出てきた。
- 外壁の汚れや亀裂がある。
築年数10年
各居室(キッチン・トイレ・浴室・洗面など)や給湯器などの設備機器などの水回り設備の故障や不具合が起こり始めます。外装部分の汚れや目立つようになってきます。
こんな状況があったら
- 外壁の色の剥がれ・汚れ、タイルの亀裂が目立つ。
- お湯が出なくなるなどの給湯器の不具合がある。
- キッチンのコンロやレジフードの誤作動や点火不良がある。
- 浴室のタイルのひび割れや水道の水漏れがある。
- トイレのタンクや便器の水漏れ、便器の破損がある。
- 屋根の瓦のズレ、色落ちがある。
築年数20年
建物自体の耐用年数、家族のライフスタイルに変化が出てくるため、増改築・全面リフォームが必要となります。
こんな状況があったら
- 建具の開け閉めができなくなる。
- 大雨や台風の度に雨漏りがする。
- トイレ・浴室・キッチンの水回り部分が腐食・劣化してきた。
- 壁紙が剥がれてきた。
- 床暖房・浴室の暖房が効かなくなってきた。
- コンロ・レンジフードが壊れた。
家族のライフスタイルが変わる時のリフォーム
住宅を購入してから、お子さんの成長やご両親の高齢化などで、家族のライフスタイルが変わるためリフォームを考える方が多くいらっしゃいます。
20・30代
結婚や出産、子どもの成長を考え、住宅購入を考える時期です。
今は、新築にこだわらず、中古の住宅を購入しリフォームする人も増えています。子どもの成長を考え、子ども部屋を設置しようか検討する親御さんも多いですが、小さい間は子ども部屋も寝室程度にしか利用しないことが多いので、部屋数が限られる家庭ではある年齢になるまでは、他の用途で使用することも少なくありません。
40代
子どもが思春期を迎える時期でもあり、家族それぞれの時間を大切にしたい時期です。
子どもが大きくなって、それぞれの部屋を求める年齢になります。幼い時は、1つの部屋に子どもが複数一緒でも問題ないかもしれませんが、成長と共に自分の空間を必要とします。受験や子どもの思春期の時期なので、孤立しない子供部屋が必要です。
50代
子どもが独立し、新しい家族との関わりができる時期です。
両親と一緒に住んでいなくても介護などを考えたり、子どもが自立して家を出た場合に使用しなくなった部屋をリフォームして同居する方も増えています。二世帯同居を考えるのもこの年齢の方が多いです。お子さんが家を離れはじめ、ご夫婦で過ごす時間が増える頃です。
60代
仕事をリタイアする時期で、ご自宅で過ごす時間が増える時期です。
自信の身体の機能の衰えを感じ、暑さ・寒さに対しての住居に対する不満や要望も高まる時期です。
また、子どもが独立し、定年を迎え第二のライフスタイルを過ごす際に、リフォームを考える方が増えています。介護を受けるようになっても自宅で過ごしたいと考える人は、バリアフリー・リフォームをされています。
このようにリフォームするタイミングは、それぞれのご家庭の状況やご自宅の築年数によって変わってきます。上記は、一般的な一例になりますので参考にして頂ければと思います。