ガスコンロと給湯器では、どちらの方がガス代がかかりますか?
ガス給湯器のほうがガス代が高くかかります。
ご家庭で使用されるガスの75%は給湯器です。
ガスコンロを使用するよりも給湯器を使用するほうが、ガスを使うということです。
ガスコンロとガス給湯器のそれぞれの料金を見ていきましょう。
ガスの使用料金は550円/㎥で計算していきます。
給湯器
給湯器は、洗い物やお風呂で使用しますが、今回はお風呂での料金を計算していきます。
水1Lを1度上昇させるのに必要なエネルギーは1kcalです。
200Lのお風呂を1度上げるのに必要なエネルギーは200kcalとなります。
この200kcalを発生させるのに必要なガス使用量を求め、ガス単価を掛けると、風炉の温度を1度あげるのに必要なガス代を求める事ができます。
「風呂のガス代=湯量×上昇させる温度÷(ガスの燃焼量(kcal)×給湯器の熱効率(%))×ガス単価」
※プロパンガスの燃焼量は24000kcal、給湯器の熱効率は80%として計算します。
給湯器の熱効率は高効率ガス給湯器の場合95%ほどになります。
では、200L、15度の水を40度まで沸かす場合、1回あたりのガス代は次の計算になります。
200(L)×(40(度)-15(度))÷(24000(kcal)×80(%))×550=約143円
ガスコンロ
では、ガスコンロではどれくらいのガス代がかかっているのかを見ていきましょう。
通常ガスコンロの成功のはkWで表されていますが、それを発熱量(MJ)に換算して計算します。
「ガスコンロのガス代=出力(kW)×3.6MJ/h×時間(h)÷ガスの発熱量(MJ/㎥)×ガス料金」
※1kW=3.6MJ/h、ガス発熱量はプロパンガスの場合99MJ/㎥(24000kcal)
強火2.97kWのガスコンロを1時間使ったときのプロパンガスのガス代は次の計算になります。
2.97(kW)×3.6(MJ/h)×1(h)÷99(MJ/㎥)×550(円)=約60円
強火1時間で約60円となり、中火(1.68kW)の場合は約34円、弱火(0.38kW)の場合は約7.6円となります。
まとめ
給湯器はお風呂の他にも、シャワーや追い焚き、洗い物に使用しますので、1日あたりの金額はもう少し高くなります。
ガスコンロは1日あたり強火を1時間も使うことはないでしょう。
中火や弱火を合わせて用いると思いますので、1日あたりはもう少し安くなるのではないでしょうか。
このように、給湯器によるガス代がご家庭のガス代の大部分を占めます。
ガス代の節約をお考えの場合、ガスコンロの使用頻度よりも、追い焚きをしないで済むように短時間で全員入る、シャワーを使わない、洗い物にお湯を使わないなど給湯器の使い方を考えていただくことで、ガス代を節約できます。